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17 件のプロジェクト事例

デザイン案(登場人物・数値は想定)

不動産のユースケース 06|PM・リーシング

修繕見積の妥当性確認

過去の修繕実績と比べて、見積が妥当かを確かめる

画面イメージ(想定)

想定する利用者

山本さん(仮名)PM会社 建物管理部 入社3年目

賃貸マンション25棟の建物管理を担当し、届く修繕見積は月に20件ほど。そのほとんどをマネージャーに確かめてもらっており、承認まで平均で4日かかる。

課題

  • 見積が妥当かどうかの判断が、相場感を持つマネージャーに頼りがちになっている。
  • 過去の見積と修繕実績が物件ごとのフォルダに散らばり、工事項目の書き方も業者ごとに違うため比べられない。
  • 担当者が判断の材料を持てず、ささいな見積でもマネージャーの確認が必要になる。

こう解決

  • 過去の見積と修繕実績をまとめ、工事項目ごとの単価や数量をそろえて比べられるようにする。
  • 見積のPDFを入れると、AIが工事項目ごとに過去の類似案件と比べ、価格の妥当性を判断する材料を示す。
  • チャットで相場感や過去の事例を確かめられ、迷ったときは比較の結果を添えてマネージャーに相談できる。

見積の相場感を、マネージャーの頭の中から担当者の手元へ

山本さんはPM会社で、賃貸マンション25棟の建物管理を担当している。給湯器の交換、共用廊下の照明の取り替え、外壁の部分補修など、届く修繕見積は月に20件ほどだ。見積を受け取ると、金額が妥当かを確かめ、貸主に報告して発注する。ところが山本さんには、その金額が高いのか安いのかを判断する材料がない。貸主からは「この金額は適正か」と聞かれることも多く、そのたびに答えに詰まっていた。

相場感を持っているのは、20年以上この仕事を続けてきたマネージャーだ。見積を見せれば「この足場代は高い」「この数量なら単価はもっと下がる」とすぐに指摘してくれる。そのため山本さんは数万円の見積でもマネージャーに確かめてもらっており、手が空くのを待つ間に、承認まで平均で4日かかる。マネージャー自身も、見積の確認に毎日1時間以上を取られていた。過去の見積は物件ごとのフォルダに残っているが、業者ごとに工事項目の書き方が違い、比べようがない。

そこで想定するのが、過去の修繕実績と比べて見積を確かめられるアプリだ。過去の見積と修繕実績をまとめ、工事項目ごとの単価や数量をそろえておく。山本さんが新しい見積のPDFを入れると、AIが工事項目ごとに読み取り、似た規模の過去の工事の単価と並べる。過去の幅から大きく外れた項目には印がつき、確かめるべき点が示される。読み取れなかった項目は空欄のまま示され、山本さんが見積と見比べて補う。

気になる点はチャットで聞ける。「この高所作業車の費用は、ほかの物件と比べて高いのか」と聞くと、AIは過去の事例を挙げて答える。比べた結果、妥当だと判断できれば山本さんが自分で進める。迷ったときは比較の結果を添えて、「この項目の単価が過去より2割高い。業者に理由を聞くべきか」とマネージャーに具体的に相談する。

見積が妥当かを決めるのは、山本さんとマネージャーだ。AIは比べる材料をそろえるところまでを受け持つ。比較を重ねるうちに、山本さん自身の相場感も育っていく。以前ならマネージャーに聞くしかなかった「この業者の単価はいつもどのくらいか」といった問いにも、自分で答えを探せるようになる。マネージャーは、本当に判断が難しい大きな工事の見積に時間を使えるようになる。

過去の実績と比べて見積の妥当性を確かめる。マネージャーの判断基準を担当者にも。

判断するのは担当者で、AIは過去の実績にもとづく材料をそろえる。

データの整備

  1. STEP1実績の集約散らばっていた過去の見積と修繕実績を一か所にまとめる。

担当者

  1. STEP2見積のアップロード業者から受け取った見積のPDFをアップロードする。

AIで対応

  1. STEP3類似案件の比較工事項目ごとに、過去の類似案件と比べる。
  2. STEP4判断の材料価格の妥当性を判断する材料を示す。

想定するアプリでは、主に次のようなことができる。

  • 見積の読み取り。PDFの見積を工事項目ごとに読み取り、単価と数量を整える
  • 過去の工事との比較。似た規模の過去の工事と単価を並べ、幅から外れた項目に印をつける
  • チャットでの確認。相場感や過去の事例を、会話で確かめられる
  • 相談の下書き。マネージャーに相談するときの、比較の結果と確かめたい点をまとめる

bloomがこのアプリをつくるなら、最初に取り組むのは過去の見積と修繕実績の整理だ。業者ごとに書き方の違う工事項目を、マネージャーの知見を借りながらそろえていく。ここが整わなければ、AIが比べても意味のある材料にならない。あわせて、マネージャーが見積のどこを見て判断しているかを聞き取り、比べる観点として組み込む。業者ごとの単価の傾向が見えるようになれば、発注先を選ぶときの材料にもなる。

AIには比較の材料を出させ、妥当かどうかの判断は人に残す。修繕は建物の状態や貸主の意向で事情が変わり、単価だけでは決められないからだ。試用では、マネージャーが確かめた過去の見積をアプリにかけ、マネージャーの指摘とアプリの印が合っているかを見比べる。担当者が自分で進めてよい見積の範囲も、試用の結果をもとにマネージャーと決めていく。

想定される効果

マネージャーに確かめてもらう見積が半分ほどに減り、承認までの日数も4日から1日ほどに縮まる。担当者が自ら相場感を学べるため、マネージャーへの相談も具体的になる。

業務いま導入後(想定)
見積の承認まで平均4日約1日
マネージャーへの確認依頼月20件ほど月10件ほど
マネージャーの見積確認毎日1時間以上毎日20分ほど

bloomの進め方(想定)

  1. STEP1データの整理約1.5か月

    過去の見積と修繕実績を集め、マネージャーの知見を借りて工事項目をそろえる。

  2. STEP2初版の開発約1か月

    見積の読み取りと過去の工事との比較、チャットでの確認に絞った初版をつくる。

  3. STEP3現場での試用と改善約1か月

    過去の見積でマネージャーの指摘と見比べ、担当者が自分で進めてよい範囲を決める。

「修繕見積の妥当性確認」のような取り組みを、貴社の業務に合わせて。構想から開発・定着までご一緒します。まずはお気軽にご相談ください。