
不動産会社
不動産リーシング向けアプリ開発
デザイン案(登場人物・数値は想定)
不動産のユースケース 06|PM・リーシング
過去の修繕実績と比べて、見積が妥当かを確かめる
山本さん(仮名)PM会社 建物管理部 入社3年目
賃貸マンション25棟の建物管理を担当し、届く修繕見積は月に20件ほど。そのほとんどをマネージャーに確かめてもらっており、承認まで平均で4日かかる。
山本さんはPM会社で、賃貸マンション25棟の建物管理を担当している。給湯器の交換、共用廊下の照明の取り替え、外壁の部分補修など、届く修繕見積は月に20件ほどだ。見積を受け取ると、金額が妥当かを確かめ、貸主に報告して発注する。ところが山本さんには、その金額が高いのか安いのかを判断する材料がない。貸主からは「この金額は適正か」と聞かれることも多く、そのたびに答えに詰まっていた。
相場感を持っているのは、20年以上この仕事を続けてきたマネージャーだ。見積を見せれば「この足場代は高い」「この数量なら単価はもっと下がる」とすぐに指摘してくれる。そのため山本さんは数万円の見積でもマネージャーに確かめてもらっており、手が空くのを待つ間に、承認まで平均で4日かかる。マネージャー自身も、見積の確認に毎日1時間以上を取られていた。過去の見積は物件ごとのフォルダに残っているが、業者ごとに工事項目の書き方が違い、比べようがない。
そこで想定するのが、過去の修繕実績と比べて見積を確かめられるアプリだ。過去の見積と修繕実績をまとめ、工事項目ごとの単価や数量をそろえておく。山本さんが新しい見積のPDFを入れると、AIが工事項目ごとに読み取り、似た規模の過去の工事の単価と並べる。過去の幅から大きく外れた項目には印がつき、確かめるべき点が示される。読み取れなかった項目は空欄のまま示され、山本さんが見積と見比べて補う。
気になる点はチャットで聞ける。「この高所作業車の費用は、ほかの物件と比べて高いのか」と聞くと、AIは過去の事例を挙げて答える。比べた結果、妥当だと判断できれば山本さんが自分で進める。迷ったときは比較の結果を添えて、「この項目の単価が過去より2割高い。業者に理由を聞くべきか」とマネージャーに具体的に相談する。
見積が妥当かを決めるのは、山本さんとマネージャーだ。AIは比べる材料をそろえるところまでを受け持つ。比較を重ねるうちに、山本さん自身の相場感も育っていく。以前ならマネージャーに聞くしかなかった「この業者の単価はいつもどのくらいか」といった問いにも、自分で答えを探せるようになる。マネージャーは、本当に判断が難しい大きな工事の見積に時間を使えるようになる。
過去の実績と比べて見積の妥当性を確かめる。マネージャーの判断基準を担当者にも。
判断するのは担当者で、AIは過去の実績にもとづく材料をそろえる。
データの整備
担当者
AIで対応
想定するアプリでは、主に次のようなことができる。
bloomがこのアプリをつくるなら、最初に取り組むのは過去の見積と修繕実績の整理だ。業者ごとに書き方の違う工事項目を、マネージャーの知見を借りながらそろえていく。ここが整わなければ、AIが比べても意味のある材料にならない。あわせて、マネージャーが見積のどこを見て判断しているかを聞き取り、比べる観点として組み込む。業者ごとの単価の傾向が見えるようになれば、発注先を選ぶときの材料にもなる。
AIには比較の材料を出させ、妥当かどうかの判断は人に残す。修繕は建物の状態や貸主の意向で事情が変わり、単価だけでは決められないからだ。試用では、マネージャーが確かめた過去の見積をアプリにかけ、マネージャーの指摘とアプリの印が合っているかを見比べる。担当者が自分で進めてよい見積の範囲も、試用の結果をもとにマネージャーと決めていく。
マネージャーに確かめてもらう見積が半分ほどに減り、承認までの日数も4日から1日ほどに縮まる。担当者が自ら相場感を学べるため、マネージャーへの相談も具体的になる。
| 業務 | いま | 導入後(想定) |
|---|---|---|
| 見積の承認まで | 平均4日 | 約1日 |
| マネージャーへの確認依頼 | 月20件ほど | 月10件ほど |
| マネージャーの見積確認 | 毎日1時間以上 | 毎日20分ほど |
過去の見積と修繕実績を集め、マネージャーの知見を借りて工事項目をそろえる。
見積の読み取りと過去の工事との比較、チャットでの確認に絞った初版をつくる。
過去の見積でマネージャーの指摘と見比べ、担当者が自分で進めてよい範囲を決める。
「修繕見積の妥当性確認」のような取り組みを、貴社の業務に合わせて。構想から開発・定着までご一緒します。まずはお気軽にご相談ください。