
不動産会社
不動産リーシング向けアプリ開発
デザイン案(登場人物・数値は想定)
不動産のユースケース 04|AM(アセットマネジメント)
物件のデータを持ったAIと、運用方針を相談する
伊藤さん(仮名)不動産ファンド運用会社 アセットマネジメント部 入社4年目
オフィスと賃貸マンション合わせて12物件のAMを担当。毎年秋に全物件のビジネスプラン(BP)を見直し、1物件あたり3〜4日をかけている。
伊藤さんは不動産ファンドの運用会社で、オフィスと賃貸マンション合わせて12物件のAMを担当している。秋になると、翌年度のビジネスプラン(BP)の見直しが始まる。物件ごとに、賃料をどう上げるか、空室をどう埋めるか、どの修繕をいつ行うかを決め、収支の見通しに落とし込む。1物件に3〜4日かかり、12物件分となると、ほかの仕事を止めて取り組むことになる。
時間がかかる理由の一つは、物件の経緯をたどる手間だ。取得時の資料、毎月のPMレポート、過去のBP、テナントとの交渉の記録がばらばらに保存されている。もう一つは、組み立てたストーリーを確かめる相手がいないことだ。「この賃料の上げ幅に無理はないか」「共用部の改修より先にやるべきことはないか」を上司に聞きたくても、上司も同じ時期に手一杯だ。BPのExcelも、何年も使い回すうちに手で入れた数字と計算式が同じシートに混ざり、どこを直せばよいか迷うことが増えていた。去年は修繕の予定を一つ入れ忘れ、収支の見通しを後から直したこともあった。
そこで想定するのが、物件のデータを持ったAIと運用方針を相談できるアプリだ。物件を選ぶと、取得時の想定と、現在の稼働率・賃料・修繕の実績が並び、取得から今までの経緯がひと目でわかる。伊藤さんが「来年は賃料を3%上げたいが、どのテナントから交渉するのがよいか」と聞くと、AIは契約の更新時期や周辺の募集賃料をもとに候補を挙げ、ほかの物件で効いた打ち手もあわせて示す。
BPのExcelも整える。AIで既存のExcelの数式を抜き出し、人が入力する欄、計算の決まり、出力される表を分けたテンプレートにつくり直す。どこが人の入力でどこが計算結果かがはっきりするため、入力のミスに気づきやすくなり、AIもBPの決まりを正しく読み取れるようになる。
どの打ち手を選び、どんなストーリーで投資家に説明するかを決めるのは伊藤さんだ。AIは相談に乗り、抜けている観点を示すところまでを受け持つ。伊藤さんはAIの答えをうのみにせず、現地で見たテナントの様子や、PM会社から聞いた話と突き合わせて打ち手を選ぶ。そうして組み立てたBPを上司に見せる前に、AIに「このストーリーで弱いところはどこか」と聞き、説明の準備も整える。
物件データを持ったAIとの相談と、ミスを確かめやすいBPのExcel。
二つの取り組みを並行して進め、BPづくりを支える。
① 物件データとAIチャット
② Excelテンプレート
想定するアプリでは、主に次のようなことができる。
bloomがこのアプリをつくるなら、まずBPがどうつくられているかを、担当者と一緒に一物件分たどってみる。どの資料を開き、どの数字を拾い、どこで迷っているかを書き出すと、AIが手伝える場面と、担当者の経験が生きる場面が見えてくる。同時に既存のExcelを読み解き、テンプレートの形を決める。Excelが整わないままAIに読ませても、頼れる相談相手にはならないからだ。
AIには打ち手の候補と根拠を出させ、選ぶのは担当者に残す。BPは投資家への約束でもあり、その責任を持つのは人だからだ。試用では、前年のBPをアプリで組み立て直してもらい、AIの提案が実務に役立ったか、外れていたかを一つずつ確かめながら、相談の仕方と表示する情報を直していく。
1物件のBP見直しが3〜4日から1日半ほどに縮まり、空いた時間をテナントとの交渉や現地の確認に回せる。組み立てたストーリーを事前に確かめられるため、上司のレビューでの手戻りも減る。
| 業務 | いま | 導入後(想定) |
|---|---|---|
| 1物件のBP見直し | 約3〜4日 | 約1.5日 |
| 物件の経緯の確認 | 約半日 | 約10分 |
| Excelの入力ミスの発見 | 上司のレビュー時 | 入力した時点 |
BPづくりを一物件分たどり、既存のExcelを読み解いてテンプレートの形を決める。
物件の経緯の一覧と、AIとの相談に絞った初版をつくる。
前年のBPを組み立て直してもらい、相談の仕方と表示する情報を直す。
「ビジネスプランの壁打ち」のような取り組みを、貴社の業務に合わせて。構想から開発・定着までご一緒します。まずはお気軽にご相談ください。