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17 件のプロジェクト事例

デザイン案(登場人物・数値は想定)

不動産のユースケース 03|アクイジション(取得)

投資判断のナレッジ化

散らばった投資判断の背景を、次の判断に生かせるナレッジに

画面イメージ(想定)

想定する利用者

田中さん(仮名)不動産ファンド運用会社 アクイジション部 入社5年目

物流施設やオフィスの取得を担当し、年に10件ほど投資委員会に案件を上げる。AMとの協議は週に5〜6本あり、毎月届く形式の異なるAMレポートは20物件分にのぼる。

課題

  • 過去の投資判断の背景や、AMとの協議の内容が、議事録・メール・個人のメモに散らばっている。
  • 似た案件を過去にどう判断したかを探すには、先輩に聞くか古いフォルダをたどるしかない。
  • 形式の異なるAMレポートを読み込み、報告資料にまとめるのに毎月まる2日かかる。

こう解決

  • 会議の音声を自動で集め、文字起こしから要点の整理までをクラウド上で行い、ナレッジとしてためる。
  • ためたナレッジを普段使いの生成AIから参照し、類似事例の検索や投資委員会の前のセルフレビューに使う。
  • AMレポートを読み取って報告資料の一次案をAIがつくり、担当者が仕上げる。

過去の判断の背景を、次の案件の判断材料にする

田中さんは不動産ファンドで、物流施設やオフィスの取得を担当している。新しい案件を検討するとき、まず知りたいのは「似た物件を以前どう判断したか」だ。同じエリアで見送った案件はなかったか、そのとき何が決め手だったか。しかし投資委員会の資料には結論と数字は残っていても、そこに至るまでの議論やAMとの協議の中身は、議事録やメール、担当者の手元のメモに散らばっている。結局は先輩に聞くか、古いフォルダを一つずつ開いて探すことになり、半日がかりになることもある。

毎月の仕事も重い。各物件のAMから届くレポートは会社ごとに形式が違い、稼働率や賃料、修繕の進み具合がどこに書いてあるかもまちまちだ。20物件分を読み込んで社内向けの報告資料にまとめるだけで、毎月まる2日が消えていく。数字を転記する途中で桁を誤り、上司に指摘されたこともある。

そこで想定するのが、会議の内容をそのままナレッジにする仕組みだ。AMとの協議や社内の検討会議の音声は自動で集められ、クラウド上で文字起こしされたうえで、物件名・論点・決まったこと・残った宿題に整理されてためられる。田中さんが会議のたびに議事録を書き起こす必要はない。会議に出ていなかったメンバーも、要点を読めば協議の流れをつかめる。

ためたナレッジは、普段使っている生成AIから参照できる。田中さんが「○○エリアの築20年前後の物流施設で、過去に見送った案件と理由を教えて」と聞くと、AIは該当する協議の要点を、どの会議のどの発言かという出典つきで返す。投資委員会の前には、自分の資料を渡して過去の委員会でよく指摘された観点に照らしたセルフレビューをかけ、AMへの依頼事項に漏れがないかも確かめる。AMレポートからは報告資料の一次案がつくられ、田中さんは数字と表現を確かめて仕上げる。

取得するかどうかを決めるのは、あくまで投資委員会と田中さんたちだ。AIは過去の判断を探し出し、見落としを指摘するところまでを受け持つ。過去と同じ結論を出すべきかどうかは、市況やテナントの状況が変わっていることも踏まえて、田中さんが自分で考える。それでも、どこまでが過去に議論済みで、どこからが新しい論点なのかがはっきりするだけで、委員会での議論は深まる。

会議の音声からナレッジ化まで自動で。蓄積したナレッジは普段使いの生成AIから引き出す。

散らばっていた投資判断の背景を、次の判断に生かせる形にする。

仕組みで自動化

  1. STEP1会議の録音会議の音声を自動で集める。
  2. STEP2文字起こしクラウド上で音声を文字に起こす。
  3. STEP3ナレッジ化協議の内容や判断の背景をナレッジとして蓄積する。

生成AIで活用

  1. STEP4類似事例の検索過去の類似事例を探し、投資判断に生かす。
  2. STEP5報告資料の一次作成AMレポートの読み込みや報告資料の一次作成に使う。

想定するアプリでは、主に次のようなことができる。

  • 会議のナレッジ化。会議の音声を自動で集め、文字起こしから論点・決定事項・宿題の整理までを行う
  • 類似事例の検索。普段使いの生成AIから、過去の協議や判断の背景を出典つきで探せる
  • 投資委員会の前のセルフレビュー。過去によく指摘された観点に照らして資料を確かめ、AMへの依頼事項の漏れも示す
  • 報告資料の一次作成。形式の異なるAMレポートを読み取り、社内向けの報告資料の下書きをつくる

bloomがこのアプリをつくるなら、まず何をナレッジとして残すべきかを担当者と一緒に決める。会議をすべて文字起こしするだけでは、あとから探せる形にならないからだ。過去の投資委員会の資料と協議の記録を見ながら、次の判断で何を知りたくなるかを聞き取り、整理する項目を決める。会議の録音や保管先は、社外秘の情報を扱う前提で、権限と保管場所を最初に情報システム部門とそろえておく。

AIに任せるのは、探す・まとめる・漏れを指摘するところまでだ。どの論点をどれだけ重く見るかという判断は人に残す。試用では、実際の案件の検討の中で類似事例の検索を使ってもらい、探していた情報が出てきたかを担当者に確かめながら、整理の項目と答え方を直していく。

想定される効果

過去の判断を探す時間が半日から数分に縮まり、新しい案件の検討に過去の議論を生かせるようになる。AMレポートのとりまとめも、AIがつくった一次案の確認と修正が中心になる。

業務いま導入後(想定)
類似事例の調べもの約半日約5分
AMレポートのとりまとめ毎月まる2日毎月半日ほど
会議後の議事録づくり1本約1時間確認のみ約10分

bloomの進め方(想定)

  1. STEP1ナレッジの設計約1か月

    次の判断で何を知りたくなるかを聞き取り、残す項目と、録音・保管の権限を決める。

  2. STEP2初版の開発約1.5か月

    会議の取り込みとナレッジ化、類似事例の検索に絞った初版をつくる。

  3. STEP3現場での試用と改善約2か月

    実際の案件で使ってもらい、セルフレビューと報告資料の一次作成まで広げる。

「投資判断のナレッジ化」のような取り組みを、貴社の業務に合わせて。構想から開発・定着までご一緒します。まずはお気軽にご相談ください。