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デザイン案(登場人物・数値は想定)

製造のユースケース 04|生産管理・購買

板取り案と材料明細

展開図がなくても、材料の拾い出しまで進める

画面イメージ(想定)

想定する利用者

佐々木さん(仮名)従業員120名の精密板金メーカー 生産管理部 入社3年目

見積用の材料の拾い出しを担当。展開図のない図面が月に20件ほど届き、板取りを考えて材料明細にまとめるまで1件あたり3時間ほどかかっている。

課題

  • 展開図のない図面では、曲げを考えて板の大きさを出し、定尺の板からどう取るかを考える手間がかかる。
  • 同じ部品が何ページにもまたがって描かれていると、数量の合算漏れや二重計上が起きやすい。
  • 板厚や曲げの指示があいまいな箇所に、見積を出した後で気づく。

こう解決

  • 図面から部品ごとの展開寸法の目安を出し、定尺の板から取るパターン案をつくる。
  • ページをまたぐ同じ部品を合算し、材質・板厚ごとの材料明細に整理する。
  • あいまいな指示はお客様への確認事項として一覧にし、案と明細は担当者が確かめてから見積に進む。

展開図がなくても、材料の拾い出しまで一気に進める

佐々木さんの会社には、制御盤の筐体や機械のカバーなど板金部品の見積依頼が多く届く。お客様の図面は完成形の三面図だけで、展開図がついていないことがほとんどだ。佐々木さんは曲げの位置と内側の半径から板の大きさを計算し、1,219×2,438mmの定尺の板から何枚取れるかを考え、材質と板厚ごとに材料を拾い出していく。1件あたり3時間ほどかかり、月に20件ほどあるこの作業が見積全体の遅れの元になっている。

手間に加えて、間違いも起きやすい。大きな案件では同じ部品が組立図と部品図の両方に描かれていたり、何ページにもわたって数量が分かれて書かれていたりする。合算を1つ漏らすと材料が足りなくなり、二重に数えると見積が高くなる。板厚の指示が図面ごとに違っていたことに、見積を出した後で気づいたこともあった。

そこで想定するのが、図面から板取りの案と材料明細までを先につくってくれるアプリだ。佐々木さんが図面をまとめて入れると、AIが部品ごとに形と寸法、曲げの指示を読み取り、展開したときの大きさの目安を出す。そのうえで、定尺の板からどう取るかのパターン案を図で示し、1枚あたりの取り数と歩留まりを添える。ページをまたいで描かれた同じ部品は品番と形から突き合わせて合算し、どのページから数えたかもあわせて表示する。

曲げの指示がない、板厚が図面ごとに違うといった点は、お客様への確認事項として一覧にまとめられる。AIの案はあくまで出発点で、実際の曲げ代や板の取り方は社内の加工のやり方に左右される。佐々木さんは案と明細を確かめ、必要なら取り方を手で直してから見積に進む。直した内容は記録に残り、次の案の参考になる。

ある日、図面が8ページにわたる制御盤の筐体の見積依頼が届いた。佐々木さんがアプリに入れると、側板が2つのページに分かれて描かれていることを見つけて合算し、天板の板厚が3ページ目と6ページ目で違うことも確認事項に挙げた。以前なら3時間かかっていた拾い出しが40分ほどで終わり、板厚の件は見積の前にお客様へ問い合わせられた。浮いた時間で、佐々木さんは歩留まりの悪いステンレスの取り方を工場の担当者と相談できた。

図面から板取り案と材料明細まで。拾い出しの手間をAIが肩代わりする。

AIの案は、担当者が確かめてから見積に進む。

AIで対応

  1. STEP1板取り案の作成展開図のない図面から板取りのパターン案を作成。
  2. STEP2確認事項の提示お客様への確認事項をあわせて示す。
  3. STEP3材料明細の集計複数ページの同じ部品も合算し、材料明細に整理。

担当者

  1. STEP4案の確認板取り案と明細を担当者が確かめる。

想定するアプリでは、主に次のようなことができる。

  • 展開寸法の目安。三面図から曲げの位置と指示を読み取り、展開したときの板の大きさを出す
  • 板取り案の作成。定尺の板からの取り方をパターン案として図で示し、取り数と歩留まりを添える
  • 材料明細の集計。ページをまたぐ同じ部品を合算し、材質・板厚ごとの明細にまとめる
  • 確認事項の一覧。曲げや板厚の指示があいまいな箇所を、お客様に確かめる点として整理する

bloomがこのアプリをつくるなら、まず生産管理と工場の担当者に、展開の計算や板の取り方で社内が決めているやり方を聞き取る。曲げ代の考え方や、端材をどこまで使うかは会社ごとに違うため、過去の見積と実際の材料の使用量を突き合わせながら、案に反映すべき決まりごとを整理する。案をつくるのはAI、確かめて決めるのは担当者という線引きにするのは、材料の見積を誤ると利益に直結し、加工現場の事情を知る人の確認が欠かせないからだ。

初版は、件数の多い筐体やカバーの図面に絞り、過去の見積と比べて明細の数量がどれだけ合うかを確かめる。そのうえで佐々木さんのような担当者に実際の案件で使ってもらい、確認事項の書き方や明細の並び順を現場に合わせて直していく。

想定される効果

1件あたりの材料の拾い出しが3時間ほどから40分ほどに縮まり、合算漏れや二重計上による見積の誤りも減る。確認事項が見積の前にそろうため、お客様への問い合わせを1回で済ませられる。

業務いま導入後(想定)
1件の材料の拾い出し約3時間約40分
数量の合算漏れ・二重計上月2〜3件ほぼなし
材料明細までの日数2〜3日当日中

bloomの進め方(想定)

  1. STEP1業務の整理約1か月

    社内の展開の計算や板の取り方の決まりごとを工場と整理し、AIの案と担当者の確認の分担を決める。

  2. STEP2初版の開発約1.5か月

    件数の多い部品に絞って板取り案と明細を出す初版をつくり、過去の見積と数量を突き合わせる。

  3. STEP3現場での試用と改善約1か月

    担当者に実際の案件で使ってもらい、確認事項の書き方や明細の並びを改善する。

「板取り案と材料明細」のような取り組みを、貴社の業務に合わせて。構想から開発・定着までご一緒します。まずはお気軽にご相談ください。